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【1】ドルアーガの塔とのすれ違い

 自分の人生の中で、一番好きなゲームと言えば『ドルアーガの塔』(ナムコ・1984年)になる。
 これは「一番遊んだ」でも「一番楽しい」でも「一番お金を注ぎ込んだ」でもない。たぶんお金なら『バーチャファイター2』の方に注ぎ込んだだろうし、一番楽しいゲームは恐らく一生のうちには決められない。
 むしろ『ドルアーガの塔』は、「一番愛している」と言った方がいいかもしれない。そういう存在である。

 自分には6歳上の兄がおり、一足早く大人びた世界を歩んでいた兄からは、多大な影響を受けた。
 そのひとつに、今も敬愛する“YELLOW MAGIC ORCHESTRA”の存在がある。そして、その兄からYMOの元リーダー(当時)・細野晴臣の新作として聴かされたのが、ナムコのゲーム音楽を収録した『VIDEO GAME MUSIC』。これがゲーム・ミュージック好きとなるひとつの契機になったのだが、それはまた別の機会に改めて。
 その流れから、続編(?)にあたる12インチシングル『SUPER XEVIOUS』も、兄に聴かせてもらった。
 一番衝撃を受けたのが、3曲目の「THE TOWER OF DRUAGA」。
 今となっては、当時の技術水準を感じさせる素朴な打ち込みストリングスではあるが、当時の子供の耳には重厚なフル・オーケストラに聞こえたのだ。そのゲームらしくない長いタイトルと相まって、「この『ドルアガの城』って、一体どんなゲームなんだろう?」という想像を、まだ見ぬゲームに対し膨らませていた。…「城」と「塔」を間違ってることにも気づかず。

 それからしばらく経ち、いつものように親の買い物に連れて行ってもらい、いつものようにスーパーのゲームコーナーに向かったときのこと。
 それなりに広く、ゲーム台数も充実していたそのゲームコーナーの、とある場所だけ人だかりが出来ていた。取り囲む人は皆、大人(おそらく大学生)。ともかくその一画だけ、異様な雰囲気であった。
 単純に興味を持ち、その人混みに割って入ってみる。
 人だかりの中心にあったのは、『ドルアーガの塔』。しかも、60階をクリアに向けて歩んでいる真っ最中だったのだ。
 だが、子供である自分は、それが『ドルアーガの塔』だということにまったく気がつかなかった。それどころか、すでに台座に立てられていたレッド・クリスタル・ロッドを見て、「なんだ、ボーナスステージか…」と思い、すぐにその場を立ち去ったのだ。
 今でもなぜか、その思い違いだけは明確に覚えている。
 当然のことながらエンディングを見届けることはなく、その後の記憶も定かではない。
 だが、このすれ違いが『ドルアーガの塔』というゲームとの、最初の出会いだったのだ。

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